育休明けに転職しても後悔しない?注意点や保育園の影響についても解説

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育児休業(育休)明けの転職には様々な意見があり、転職しなければ良かったと思う方もいるかもしれません。

筆者は次女の育休明けに転職をしましたが、後悔はしていません。

むしろ、あの時頑張ってよかったと思う機会が多くあります!

とはいえ、育休明けの転職には注意点や検討すべき点が多いため。じっくり考えてから臨みたいところ。

本記事では育児明けの転職を検討している方に、育休明け転職後のリアルな気持ち、疑問点、メリット・デメリットについて解説します。

記事を読めば育休明けに転職するにあたって、考えるべき内容がわかります!

ぜひ参考にしてみてくださいね。

【体験談】育休明けの転職に後悔はない

いきなり体験談から入ります!(笑)

「育休明けの転職は世間的にも良くないよね」「失敗したらどうしよう」と、中々転職活動に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。

しかし、現職で仕事を続けるビジョンが見えなかったり、やりたいことが決まっていたりする方は、思い切って取り組んでみるのも一つの手

育休明けに転職した筆者のリアルな気持ちを紹介します!

転職して良かったのは「平日の用事を調整しやすくなったこと」

転職前はフル出勤の調剤薬局に、勤務していた筆者。

スタッフ数の少ない小さな店舗だったので、平日の休みが取りにくい環境でした。

そのため長女の育休明けは、平日の通院や園行事の参加は極力控えていました。

転職後は状況が一変

リモートワーク・フレックス勤務を活用し、気兼ねなく平日の用事を済ませられるようになったのです。

制度のありがたみを実感しました。

同僚に育児中のメンバーが多い会社を選んだため、前職よりも子育てへの理解が得られたのも良かったことの一つです。

転職する前に勤めていた会社では、上司に「早く子供を保育園に慣らして復帰して頂戴!!!!(怒)」と言われていました。

育休明け転職で大変なことももちろんあった

もちろん転職して良かったことばかりではなく、慣れない業務と慣れない育児との両立で大変に思う場面もありました。(休職もしました。)

しかし、大変なこと以上に得たものが大きかったため、後悔したことは一度もありません

転職で得たもの

転職で得たもの
①スキルアップできる環境
②育児や通院の予定が立てやすい環境
③子育てへの理解のある環境

会社の人間関係が良かった(上司は苦手ですが……)ことも一つの理由ですが、こればっかりは入社しないとわからない部分もありますよね。

筆者は後悔しないために、転職先の企業の調査や譲れない軸の検討にたくさん時間を費やしました

この行動が後悔しないことにつながったのだと思います!

これについては、育休明けの転職活動の進め方と共に別の記事で詳しく説明しますね。

育休明けの転職に際して浮かびやすい3つの疑問

筆者は「そもそも育休明けに転職ってできる?」 など、育休明け転職についていくつかの疑問を抱えていました。

以下は、育休明けに転職するにあたり浮かびやすい3つの疑問です。

  • 育休明けに転職できる?
  • 育児休業給付金は返す必要がある?
  • 保育園入所はどうなる?

それぞれ説明します。

育休明けに転職することは可能!

現職の退職など乗り越えるポイントはいくつかありますが、転職活動自体は可能です!

ただし、育休を取得する前から退職を予定していると、育児休業給付金の対象外になる可能性があるのでご注意ください。[1]

参考までに厚生労働省の育児休業給付に関するQ&Aを記載します。

Q19 育児休業を取得予定ですが、育児休業中に在職中の事業所を退職することを予定しています。この場合も育児休業給付の対象となりますか。

育児休業給付は、育児休業終了後の職場復帰を前提とした給付金です。

このため、育児休業の当初からすでに退職を予定しているのであれば、育児休業給付の支給対象となりません。

ただし、育児休業給付金の受給資格確認後に、退職する予定となり、退職した場合は、その退職日を含む支給単位期間の一つ前の支給単位期間までは支給対象となります(支給単位期間の末日で退職した場合は当該期間も含む。)。

引用元:厚生労働省.Q&A~育児休業給付~.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158500.html.2024年11月5日最終アクセス

育休中に転職を考え始めた場合は育児休業給付金の対象となるようですね!

基本的に育児休業給付金の返還は不要!

転職先が決定し現職を退職した場合でも、これまでの支給分を返金する必要はないようです。[1]

育休中に退職した場合、給付金の支給対象から外れてしまう可能性が高いのでご注意くださいね。[1]

Q25 育児休業期間中に、退職した場合は、それまで受給した育児休業給付は返金する必要がありますか。

 育児休業開始時点で退職が予定されている場合を除き、育児休業期間中に退職した場合は、その支給単位期間以降、支給対象となりませんが、それまで受給した育児休業給付を返金する必要はありません。

引用元:厚生労働省.Q&A~育児休業給付~.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158500.html.2024年11月5日最終アクセス

保育園の入所が可能かは自治体によりけり! 

仕事復帰に向けて保育園の申し込みを済ませた方や、入園が決まった方もいると思います。

保育園の申し込みをする前に転職先が決まっている場合は、転職先の就労証明書を提出すればOK!

保育園申し込み後や内定後に転職活動をする場合は、入園取り消しや転職先の勤務条件で再選考となるケースがあるようなので注意が必要です。

入園の条件が復職とされている場合でも、自治体によっては相談に応じてくれるかもしれません。

まずは住んでいる自治体の保育課に相談するのが最善です!

【おまけ】筆者はこうして、転職しても保育園に入園できた

筆者は、保育園申し込み後に転職を考え始めました。

保育に入所可能かが気になって市役所に電話・電話・電話三昧の日々……!

初回の相談では「転職は一度復帰してからお願いします~!」と明るく返されました。

しかし次の相談では「申請時以上の勤務時間かつ、入所希望月より前に勤務開始していれば大丈夫です」との返答が!

つまり、保育園に入りたい月より前に転職先で働いていればOKとなりました。

その日から筆者の認可外保育園探しがスタート。

通える範囲の認可外保育園に片っ端から連絡し、何とか入所しました。

運よく転職活動も成功し認可保育園の入所月より前に、転職先での勤務を開始できたのです。

その後は、無事にもともと申し込んでいた認可保育園に入所の運びとなりました。

筆者は2月に認可外保育園に入れました。新年度から引っ越すご家庭がちらほらいたようで運よく入所できたようです。

育休中に転職活動をする2つのメリット

  • 書類作成や面接対策に時間をとりやすい
  • 面接の日程を合わせやすい

育休中は、仕事中よりも日中の時間が取りやすい傾向にあります。

仕事をしていると日中の大半を仕事、夜は子供のお世話と中々時間を取るのが難しいのがワーキングペアレンツの宿命。

育休中であれば、赤ちゃんが機嫌よく過ごしている時、お昼寝をしている時などをうまく利用して転職活動の準備が可能です。

また家族の協力が1時間程度得られれば、日中に面接の日程を組むこともできるかもしれません

筆者は夫がテレワークの日に1時間子供を見てもらったり、自治体の一時保育室を利用して面接の日程を組んでいました。

とはいえ、赤ちゃんのお世話で体力的にも精神的にも疲れている時期。

無理はせず、毎日少しずつ進めていくのがおすすめです。

育休明けに転職をする3つのデメリット

育休明けの転職には、事前に把握すべきデメリットがあります。

  • 現職の退職
  • 転職先の有給休暇の有無
  • 保育園の入園

上記の3つに焦点をあてて説明しますので、転職活動を開始する前にデメリットについても検討しておくと良いでしょう。

現職に退職を切り出しにくい可能性がある

育休は復帰を前提とした制度であるため、育休取得後に復帰せず退職となると悪く思う方が少なからずいるかもしれません。

また周囲が何も思っていなくとも、中々退職を切り出しにくいと感じたり、どのように話せばいいかと悩んだりすることもあると思います。

しかし、転職をすると決めたのであれば「退職」は必ず通る道です。

現職の退職の切り出し方についてあらかじめ考えておくとよいでしょう

筆者は子供の幼稚園入園に伴い、仕事のセーブが必要であることを伝えました。

転職先では有給休暇が発生していない可能性がある

転職直後は有給休暇が付与されない会社が一定数あります。

保育園の通い始めは、一般的に熱を出すことが多いです。

転職直後に欠勤続き……を防止するために、突発的な子供の休みに対応する方法を検討しておくとよいでしょう。

具体的には、病児保育室の登録、ファミサポの登録などを済ませておくのがおすすめです。

家族間で調整しておくことも忘れないようにしましょう!

保育園に入所できない可能性がある

先ほど保育園入園についてふれましたが、現職への復帰がマストである自治体もあるようです。

転職活動開始前に最低限下記の2つを確認・検討しておきましょう。

  • 保育園の入園は可能なのか
  • 不可能な場合、認可外保育園など利用できる施設はあるか

「自分にとって一番重要なこと」を決めるのがスタートへの近道

転職活動をするか判断するためには、自分にとって一番重要で譲れないことを決めるのが大切です。

以下はその一例です。

  • 働く環境を変えること
  • 子育てと両立できる環境を得ること
  • 慣れ親しんだ環境で働くこと
  • 現職の方とトラブルを起こさないようにすること             など

譲れないことが決まれば、転職活動をするべきか見送るべきかの決断につながるはず。

本記事を読みながら譲れないポイント・妥協できるポイントを考えてみましょう。

あなたにとって最適な選択ができますように。

参照
[1]厚生労働省.Q&A~育児休業給付~.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158500.html.2024年11月5日最終アクセス Q19 Q20

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