「仕事が辛く、少しでいいから休みたい」「体調が悪く、子育てにも影響がでている」
こういった悩みを抱えている方はいませんか?
- 仕事が辛く、休職したいけど甘えているかな
- そもそもどうやって休職するんだろう……
- 会社に何て伝えたらいいんだろう……
上記は筆者が休職に踏み切る前に抱えていた悩みです。
この記事では、実際に適応障害で休職に踏み切った薬剤師ワーママが、適応障害で休職するまでの流れや伝え方について解説します。
「仕事の効率が落ちた・やる気がでない」は心の不調の可能性あり
風邪ではないのに、仕事の効率が落ちたり、やる気が出なかったり……。
適応障害と診断される直前、筆者が抱えていた症状の1つです。
適応障害で現れやすい症状や通院の判断に役立つストレスチェックツールについて紹介します。
適応障害とは
日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が生じたもの。原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態をいう。
適応障害は、ストレスが原因で心と体のバランスを崩し、仕事や生活に支障がでてしまう病気です。
ワーママ・ワーパパは仕事に育児と常に追われていて、何らかのストレスを感じやすい環境下にいるのではないでしょうか。
自分とは無縁と思いがちですが、適応障害は誰でもかかる可能性のある疾患です。
症状は人によって様々
症状は人によって異なり、不安感や頭痛、不眠、意欲の低下など様々です。
上記の症状は健康な時にも現れやすいですが、適応障害では症状が原因で仕事の継続や日常生活に支障がでることが多いと言われています。
仕事のやる気がでないのは、適応障害による意欲の低下が原因かもしれません。
異変を感じたら受診や休むことを検討してみてください。
実際に筆者が感じた症状は、下記の記事にまとめてあります。
ストレスチェックツールもおすすめ
「ストレスがたまっている……でも病院に行くほどではないかも」と感じている方におすすめなのが、ストレスチェックツールです。
筆者も不調に悩んでいた頃、自分のストレス度合をチェックするために使用しました。
自分の状態を客観的に見れるので、今後の行動(通院するなど)を決める際に役立ちます。
気になる結果が出た場合は、総合内科やメンタルクリニックの受診、仕事量の調整などを検討してみるとよいでしょう。
以下は、厚生労働省が発行しているストレスセルフチェックです。参考にしてみてください。
適応障害で休職するまでの流れ(テンプレート付き)
心身の不調が限界に達し、休職を考え始めた時、今後どのように進めていけばいいのか迷いました。
実際に筆者が休職するまでの流れを体験談を交えて説明します。
必要に応じて上司に体調の相談
ご存知のとおり、「休職します!」といきなり休むことは難しいと思います。
なぜなら、傷病を理由にした休職には医師の診断書が必要となる可能性が高いからです。
すぐに受診して医師の判断を仰ぐのも一つの方法ですが、まずは直属の上司に体調不良で受診する旨を相談しておくことも検討してみてください。
上司に事前相談することで、その後の手続きや上司への気まずい気持ちの軽減につながる場合は、事前相談をするのがよいでしょう。
ちなみに筆者は直属の上司が原因で体調を崩したため、上司が入ったグループチャットで体調不良を伝え、受診という流れでした。
病院を受診する
自身の不調に合った病院を受診します。
意欲の低下や不眠など精神面の不調であれば、メンタルクリニックや精神科のある総合病院へ。
体の不調がメインの場合は症状に合わせた科、あるいは総合内科のある病院を受診するのもよいでしょう。
受診の結果、医師が休職すべきと判断した場合は診断書を発行してもらいます。
筆者は、メンタルクリニックのオンライン診療を利用しました。
オンライン診療だと対面診療より何らかの制限(処方箋の発行ができない可能性があるなど)がかかる場合があります。
しかし、初めてのメンタルクリニックの受診で戸惑う筆者には、家にいたまま受診できるオンライン診療はとてもありがたい制度でした。
上司または人事へ相談
受診し、医師が休職すべきと判断した場合は会社(直属の上司または人事部)に相談です。
筆者は、人事部にメールで連絡し、相談のアポ取りをしました。
人事に伝えるべきポイントは以下です。
- 現在感じている不調について
- 病院を受診した結果、適応障害と診断され休職を推奨されていること
- 突然の診断に自身も戸惑っているが、悪化を防ぐために家族からも休職を勧められていること
- 休職可能かも含めて相談をお時間をいただきたいこと
筆者は休職したいという気持ちだったため、医師の診断名と休職を推奨されたことを端的にメールに書きました。
ただ、一方的な表現にならないよう「戸惑っているため、今後の対応について相談したい」とあくまで相談させていだきたい旨を伝えています。
以下は実際に筆者が人事に送ったメールの内容です。ぜひ参考にしてください。
お疲れ様です。〇〇部○○科の葵みずきです。
ご相談がありご連絡しました。
最近、体調を崩すことが増えており、自然と涙が出る・不眠・食べ物の味がしないなどの症状が続いていました。
中々治らないため病院を受診したところ、適応障害と診断され〇か月間の休職を勧められている状態です。
予想していなかった診断に戸惑っておりますが、悪化防止のために家族からも休むべきではないかと言われています。
そこで今後の勤務について休職可能かも含めご相談させていただきたいのですが、下記の日程でお時間をいただくことは可能でしょうか。
日程候補3つくらい
調整が難しい場合は、他の日程も調整させていただきます。
お忙しいところ恐れ入りますがご確認をよろしくお願いいたします。
休職手続き
会社側の承諾がもらえた後は、会社の指示に従って休職手続きを進めます。
筆者は、
人事相談→人事から直属の上司へ相談→上司承諾→上司との面談→書類関係サイン
という流れで相談の2日後には休職期間に突入。
人事相談後、直属の上司の承諾まで時間があったので、引き継ぐタスクを必死に文書に起こす作業をしていました。
引継ぎがスムーズにできると休職するまでの日数や、休職後に問い合わせがくる回数の減少につながるかもしれません。
【まとめ】手続きは意外とすぐ!自分の体調と向き合って最適な選択を
休職を決断するのはとても勇気がいると思います。
初めての休職の場合、どのように手続きするのか右往左往してしまうかもしれません。
筆者も診断が出た際、さまざまな事に迷い、悩みました。
ただ、何をするにも体が資本です。
この記事が少しでも役に立ったら幸いです。
ご自身の体調と向き合って、体と心を大切に過ごしていきましょう。